シリーズ 関連サービス

健康経営を推進する上で戦略マップを作る意味とは?

公開日: 2024.7.18
更新日: 2026.2.19
健康経営を推進する上で戦略マップを作る意味とは?

健康経営がこれからの時代に重要や経営施策の一つになってきている昨今、導入を検討されている企業やご担当者も多いのではないでしょうか。そんな健康経営を具体的な導入にあたり重要になるのが「健康経営戦略マップ」です。その作成には段取りが多く、どのようなステップで始めたらいいのか? という疑問や課題に直面する企業も少なくありません。

そこで今回は、健康経営を始めるにあたり欠かせない「健康経営戦略マップ」について、作成する必要性やメリット、具体的な段取りまでを解説します。

なぜ健康経営戦略マップを作らなければならないのか?

健康経営戦略マップは、健康投資管理会計を活用して健康経営を効果的・効率的に行うために取り組むために必要なものになります。この健康投資管理会計について経済産業省は「健康増進活動をおこなう費用と、活動による効果を客観的に測定し、伝達する仕組み」と定義づけています。

健康経営を推進するには、自社が抱える課題を明確にし、健康経営実現までの施策を順序立てる必要があります。この健康経営戦略マップを活用すれば、健康経営の目的と課題、さらには戦略・施策・体制・費用・評価基準などを定めて計画を一覧化できるので、健康経営をスムーズに導入することでき、成功に近づくことができます。

よくある健康経営の失敗例が「抽象的な戦略で導入する」ことです。抽象的な戦略は社内でも推進がしづらく、評価基準が明確ではないため、費用対効果の判断がしづらくなるなどの弊害に繋がります。そのようなことにならないためにも、この戦略マップが必要となるのです。

健康経営戦略マップによってどういうメリットを得られるのか?

健康経営戦略マップを作成することのメリットは「健康経営の課題と打ち手、投資効果の判断軸など明確に決めることができるため、進捗管理や効果の見える化ができる」ということです。さらに、経営課題から施策までが一連の流れで説明できるため、健康経営の施策への理解を得やすくなるとも言われています。

そして、戦略マップを作成する際には「健康投資管理会計ガイドライン」を活用すると、さらに管理や効果が見える化しやすくなります。

ガイドラインは5つのシートに分かれており

  1. 健康経営戦略マップ
  2. 健康投資作業用シート
  3. 健康投資シート
  4. 健康投資効果シート
  5. 健康資源シート

という構成になっています。

1の健康経営戦略マップは、健康経営の課題から健康経営の全体を見える化するロードマップのようなもの。どのような投資を行うのか、投資効果の最終的な指標、さらにはそこに至るまでの関連指標を一覧化しているものになります。

2の健康投資作業用シートは、施策を健康経営戦略マップ通りに推進するにあたり、どの項目でどれくらいの投資をしたかを、作業しながら管理することができるシートになります。

3の健康投資シートとは、最終的にどれくらいの健康投資をしたかを一覧で見るためのシートです。健康関連の最終的な目標指標ごとにどのくらいの健康投資を行っているのか、具体的な金額を記載します。

4の健康投資効果シートとは、健康投資の効果を見える化できるものです。健康経営戦略マップに記載する健康投資効果の各指標について、どの指標にどのくらいの金額を投資したのか、その数値がどう変化したのかを一覧にしたものです。

5の健康資源シートは健康資源を見える化するシートです。健康資源とは、環境健康資源(従業員を取り巻く環境)と人的健康資源(従業員等の健康状態やヘルスリテラシー)のことを指し、自社の資源をもとにどのように健康経営を推進するかを項目ごとに管理することができます。

上記のシートをガイドラインに沿って作成することで、

  • 各項目において投資額がどれくらいか
  • 健康関連の最終的な投資額はどれくらいか
  • 目標指標に対する達成率と投資額のバランスはどうか
  • 前年と比較してどうか

などを把握することができ、冒頭にお伝えした進捗管理や効果の見える化ができます。それにより今後の健康経営をする上での判断材料として活用することができるので、長期運用することも可能になります。

健康経営戦略マップを作る手順は?

戦略マップとガイドラインは経済産業省HPからダウンロードできます。健康経営戦略マップの作り方としては、はじめに経営課題を記入することから始めましょう。理由としては、課題から逆算して健康経営の施策が見えてくるからです。下記は、その後の大まかな流れです。

  1. 健康経営で解決したい経営課題を設定する
  2. 健康経営の最終的な目標指標を設定する
  3. 従業員等の意識変容・行動変容に関する評価基準を設定する
  4. 健康投資施策の取組状況に関する評価基準を設定する
  5. 健康投資の金額や取り組み内容を設定する

このような手順で、経済産業省が公開している健康投資管理会計作成準備作業用フォーマットも活用しつつ、ぜひ実際に作成してみてください。

<参考URL>

健康経営/産業保健

健康経営/産業保健コラムシリーズ

企業に義務付けられている産業保健体制の構築から 健康経営の考え方・推進法まで幅広い話題をご提供。 これを読むだけで今求められている施策・対応への理解が進みます。

同じシリーズの記事

健康診断結果の保管期間とは?法定期間と安全なペーパーレス化を徹底解説

健康診断結果の保管期間とは?法定期間と安全なペーパーレス化を徹底解説

GO100編集部 by GO100編集部
公開日: 2026.9.15
特殊健康診断・じん肺健診の対象者とは?複雑な管理区分を徹底解説

特殊健康診断・じん肺健診の対象者とは?複雑な管理区分を徹底解説

GO100編集部 by GO100編集部
公開日: 2026.9.15
特定業務従事者健康診断・特殊健康診断の違いを比較! 対象業務や対象者を解説

特定業務従事者健康診断・特殊健康診断の違いを比較! 対象業務や対象者を解説

GO100編集部 by GO100編集部
公開日: 2026.9.1
健康診断の事後措置を放置しない!やりっぱなしを防ぐ対応フローと効率化

健康診断の事後措置を放置しない!やりっぱなしを防ぐ対応フローと効率化

GO100編集部 by GO100編集部
公開日: 2026.9.1
夜勤労働者の健康診断とは?対象者の基準や事後措置対応を解説

夜勤労働者の健康診断とは?対象者の基準や事後措置対応を解説

GO100編集部 by GO100編集部
公開日: 2026.9.1

健康経営に関してまずはお気軽にご相談ください

お問い合わせする