健康経営/産業保健コラム

経営者が取り組みたい健康経営のファーストステップ!健康宣言とは?

2024.3.7
経営者が取り組みたい健康経営のファーストステップ!健康宣言とは?

健康経営に取り組む際、まず経営者が取り組むのが健康宣言です。自社の健康課題を抽出し、課題解決のプロセスを決め、取り組む内容を社内外に宣言するもので、たとえ現段階で健康経営施策が始まっていなくても、まず打ち出すことでスタートのきっかけとするのが健康宣言の目的です。つまり健康宣言は健康経営のためのファーストステップともいえるもの。今回は、この健康宣言について、経営者をはじめ企業が取り組んでいくべき内容について解説していきます。

そもそも健康宣言とは? 経営者の健康宣言から健康経営が始まる理由

経済産業省では健康経営を「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」と定義しています。つまり健康経営において、従業員の健康増進に対する投資は企業の経営戦略の重要な施策と位置付けられているわけです。そのため、健康経営に関する施策や活動は、経営陣が率先して取り組んでいかなければなりません。健康宣言は、健康経営を推進する企業としての本気度を社内外に意思表明し、発信することにほかなりません。

従業員の健康管理を真摯に推進するためには、自社の健康課題を抽出し、優先順位を決めて、取り組む内容を決定する必要があります。健康宣言では、課題を認識し、解決のために取り組むべき内容をしっかり把握したうえで、それらを社内外に宣言します。たとえ現段階では何も始めていなくても、宣言に至るプロセスを経ることで、従業員たちが健康増進につながる道程を理解できるというのも、健康宣言の大きな役割の一つだといえます。

このように、健康宣言は健康経営に向けたファーストステップとなっており、健康宣言に取り組むことは「健康経営優良法人」の申請・認定にもつながります。「健康経営優良法人」とは、経済産業省が定める設定基準を満たし、健康経営の積極的な取り組みが認められた企業や法人を対象としたもので、認定されれば健康経営を実践する企業姿勢に説得力や信頼感が生まれ、イメージ向上も期待することができます。

宣言するとどうなる? 健康宣言を行うメリットは?

健康宣言を行うことの具体的なメリットはさまざまです。以下に代表的な例を紹介します。

従業員の健康リテラシー向上

健康宣言をもとに経営者が主導して健康経営をしていくことで、従業員の健康増進への意欲を高め、社員の自主的な行動変容が期待できます。普段から健康増進の大切さについての働きかけをし続けることにより、健康や健康的な働き方に対する考えや行動が従業員に浸透し、結果的に適切な行動ができる従業員が増えれば社内全体の健康レベルが底上げされていくはずです。

企業イメージの向上

健康宣言は経営者が従業員の健康の重要性を理解し、その維持に向けた施策を積極的に行うことのアピールにもなり、社外に対する企業イメージの向上にも大きく貢献します。たとえば人材採用の場面でも、求職者に対する大きな魅力の一つとして優秀な人材を集めるために優位に働くことが期待できるでしょう。

リスクマネジメント

従業員が健康の問題を抱えていると、業務効率の悪化や業績の低下などさまざまな損害が生じるリスクがあります。健康宣言から始まる健康経営を適切に行うことにより、健康問題が原因で生じるさまざまな損害を最小限に抑えられます。

健康宣言はどうやって行う? 具体的な流れをチェック

仕事で重要事項をチェックする

ここからは健康宣言の前後における具体的な流れを解説していきましょう。

自社の健康問題を確認

まずは従業員が抱えている健康問題の把握を行います。健康診断の受診率、喫煙率など、健康の観点から項目をピックアップしましょう。

宣言内容の決定

自社の健康問題に合わせ、解決に向けた目標を設定します。従業員の健康維持・増進のために何を宣言するのかを明確にさせることが重要です。目標は具体的な数字などを盛り込み、定量的に判断できるものにするとゴールが明確になります。目標達成までの期間も明確に定め、宣言内容に反映させていきます。

宣言の公開

自社が加入している保健組合などのページを確認し、それぞれの様式に沿って宣言を公開します。保険者が健康宣言事業を行なっていない場合は、自治体の取り組みに参加する、企業独自で宣言するなどの方法があります。自社の取り組みや目標は宣言としてまとめ、社内外に周知しましょう。

取り組みの実施

健康宣言の内容に沿って、担当部署や担当者が中心となり取り組みを実行します。健康経営に関する専門知識を持った担当者がいると、取り組みはスムーズに進むでしょう。

顕彰制度に挑戦

先述の「健康経営優良法人」などの顕彰制度を活用すると、健康経営がさらに前進します。制度ごとに評価基準は異なるため、目標とする制度を定めたら詳細を確認しましょう。「健康経営優良法人」の認定基準は、大企業と中小企業で異なるので注意が必要です。

健康宣言することで、経営者は何を目標にして健康経営に取り組むのか明確になります。健康経営をスタートする際は、まず宣言に向けて従業員の健康状態を把握するところから始めてみください。

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