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女性活躍に向けた認定制度「えるぼし」「くるみん」のメリットとは?

2024.4.4
女性活躍に向けた認定制度「えるぼし」「くるみん」のメリットとは?

仕事において女性が自身の希望に応じて十分に能力を発揮し活躍ができるよう、企業に積極的な採用、登用、環境整備を促す法律が制定されるなど、女性の活躍が重要視されている昨今、女性活躍に向けた取り組みは、健康経営の観点からも重要だと考えられます。そうした背景をもとに誕生した「くるみん」「えるぼし」の認定制度は、どちらも女性の活躍を後押しするものですが、関連する法律や申請フローなどに違いがあるなど、異なる点も少なくありません。今回は女性の活躍を支える「えるぼし」と「くるみん」の違いや活用方法について紹介します。

「えるぼし」認定制度とは? 認定の条件は?

「えるぼし」は、2016年に施行された「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づいて誕生しました。女性活躍推進法は、女性が希望する形で個性や能力を活かして働くことができる社会を目指していくために制定されています。えるぼし認定とは、この女性活躍推進法に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定するもので、認定企業は「えるぼし」マークを商品や求人票などに使用できるようになります。申請は都道府県労働局雇用環境・均等部(室)になります。さまざまな企業や社会の中で活躍し、星のように輝く女性への「エール」と、そんな輝く女性が増えていくようにとの願いを込めて「えるぼし」とされています。

先述の通り、2016年に施行された「女性活躍推進法」がベースとなっており、認定には同法における法律義務を果たしたうえで、女性の活躍に関する取り組みの実施状況が優良な企業の申請が必要となります。具体的には、常時雇用する労働者が101人以上の企業を対象に、「自社の女性の活躍に関する状況把握と課題分析」「課題解決のための数値目標と取り組みを盛り込んだ行動計画の策定・届出・周知・公表」「自社の女性の活躍に関する情報の公表」を義務化したもので、「えるぼし」マークはこの法律義務を行った企業のうち、女性の活躍に関する取り組みの実施状況が優良な企業が得ることができるものです。

「くるみん」認定制度とは? 「えるぼし」との違いは?

「くるみん」認定は、2007年からスタートした子育て支援企業の証となる制度です。「次世代育成支援対策推進法(次世代法)」に基づいたもので、女性活躍推進法を根拠とする「えるぼし」とは関連する法律が異なります。急激な少子化が懸念されている社会状況を背景に、国や公共団体に加え、企業も一体となった働き方の見直しによって少子化の流れを食い止めることを目的としています。

この次世代法により、常時雇用する従業員が101人以上の企業には、従業員が仕事と子育ての両立をはかるための行動計画の策定と都道府県労働局雇用環境・均等部(室)への届出が義務づけられていますが、行動計画の達成などの一定の要件を満たしたうえで申請をすると、厚生労働大臣から子育てサポート企業として「くるみん」認定を受けることができます。くるみん認定を受けるには「女性従業員の育児休業取得率が75%以上」「短時間正社員や在宅勤務などの制度や措置がある」など、10の要件を満たす必要があります。さらに、くるみん認定企業がより高い水準の取り組みを行った場合には、申請によって「プラチナくるみん」の認定を受けることも可能です。

「えるぼし」「くるみん」認定のメリットと活用法

企業が「くるみん」や「えるぼし」の認定を受けることで得られる効果は、両マークに共通しています。

企業イメージの向上

女性の活躍を推進している企業であることをアピールできるため、採用力の強化や優秀な人材の確保が期待できます。取り組み内容を社内に向けて周知させることもできるので、社員の組織への信頼や安心感を高め、離職率低下にもつながるでしょう。

公共調達などにおける優遇措置

総合評価落札方式や企画競争によって公共調達を実施する場合、「えるぼし」「くるみん」の認定企業は加点評価の対象になります。さらに「プラチナくるみん」の認定企業はより高い加点を受けることもできます。

「えるぼし」「くるみん」の認定を最大限に生かすためには、認定マークを活用したPR活動が必要です。認定企業自体はデータベースで公表されていますが、企業イメージ向上に向けては、ひと目で優良企業だということを伝えなければいけません。自社商品やホームページ、企業の名刺、採用サイトなどにマークを活用し、積極的にPRしていくことが大切です。

さらに「くるみん」認定を大企業の多くが取得している現在は、2015年からスタートした「プラチナくるみん」の認定を受けることで、他社との差別化を明確にすることができます。「えるぼし」認定でも同様に「プラチナえるぼし」制度があるので、子育て支援や女性活躍推進に力を入れている企業にとっては、今後は最新の基準として「プラチナ」マーク取得を検討するとよいでしょう。

共働きがスタンダードとなり、少子高齢化による人手不足も深刻化している現在、さらに女性が働きやすいと感じる職場環境の整備が重要になります。「えるぼし」「くるみん」認定の取得によって、働きやすい環境をアピールしながら優秀な人材の確保に努めることが、これからの健康経営企業には求めらます。

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